![]() | 風が強く吹いている 三浦 しをん (2006/09/21) 新潮社 この商品の詳細を見る |
箱根駅伝に挑む、陸上初心者ばかりの10名の竹青荘の住民の1年を描く青春ドラマ。とても面白かった。「バッテリー」(あさのあつこ)や「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ)を連想しました。さわやかさとか青春時代の甘酸っぱさとかがなんとなく。
それにしても爽快感のあるお話でした。ハイジさんと走の関係がとてもよかったです。挫折を経験したハイジさんが監督として、また選手としてアオタケの皆を引っ張っていくのですが、その手腕がとても素晴らしかったです。優しく厳しく、辛抱強く、細かく人を見た的確なアドバイス。人を引っ張っていくっていうのはこういうことなんだなあ。
走の走ることが大好きだという感覚、私にはさっぱりわからないのですが(笑)、胸が震えるようなその美しいフォームが目に浮かぶようで感動しました。
しかしどうせならラストに恋の結末もちゃんと描いて欲しかったかも!ww
![]() | カルバニア物語 11 (11) (キャラコミックス) (キャラコミックス) TONO (2007/08/25) 徳間書店 この商品の詳細を見る |
とうとうエキューが女公爵になることになり、戴冠式が行われる。タニアが王女だった頃から憧れていた、エキューを女公爵にすること。なんども酔っ払っては戴冠式ごっこをしていた二人だが、その憧れの戴冠式を前にエキューの生理は遅れて、しかもすっぱいものが欲しくなって…!?
えーエキューが妊娠!?とかびびってしまいましたよ! とはいえ、ライアンとすっかりラブラブなんだなあと微笑ましい限り。今回のエキューの戴冠式のエピソードは感動してじーんと来てしまいました。二人はこれからも戦友としてやっていくんだなー。
![]() | たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF) ジェイムズ,ジュニア ティプトリー、浅倉 久志 他 (1987/10) 早川書房 この商品の詳細を見る |
今ごろ読むなって感じでサーセンw 名作だという話は知っていたのですが、なかなか読む機会がなかった。もっと早く読めばよかった。でもまあ「輝くもの天より墜ち」が出版された今になって読んだのは悪くない選択だったかも。
宇宙を旅する人間の異星人との邂逅を中心にした3つの話が連作になっている。表題作では、冒険を夢見る金持ちのまだ14歳のキュートなお嬢さんが親にナイショで宇宙に飛び出して、とある異星人とファーストコンタクトしてしまう。彼女の魅力と、明るく朗らかな様からは想像できないくらいに思慮深くて機転の利いた振る舞いに目頭が熱くなりました。歌のくだりと、ハン・ルー・ハン。
でも一番素晴らしいと思ったのは一番長い3話目。「衝突」というタイトルの、異星人とのコンタクトを描いたお話。こちらのコンタクトは敵意にみちたもので、戦争が始まってしまうかもしれないという緊迫感に満ちたもの。お互いの言葉もわからぬまま、手探りでなんとか平和に分かり合いたいと必死で試行錯誤する人間達の姿に胸が詰まりました。赤子に喋りかけるような言葉で必死に敵意のなさや、和平の大切さを訴えるところがねえ。
あとは、最後にそれらを振り返って司令官が漏らす、個々人のちいさなちいさな選択が折り重なって大きな結果を産んだことが怖いという一言。これは本当にそうだなあと思いました。どんな悲劇もはじまりはきっと些細なことからなんだろう。
![]() | 輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6) ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア (2007/07) 早川書房 この商品の詳細を見る |
![]() | オタクで女の子な国のモノづくり (講談社BIZ) 川口 盛之助 (2007/07/18) 講談社 この商品の詳細を見る |
日本のモノづくりってオタクっぽいし女の子っぽいよねー!という話。贅をきわめて一見無駄なような痒いところまで手の届く計らいが用意されているトイレとか、街中にあふれて自然に溶け込んでいるさまざまな擬人化されたモノとか。マーケティング畑出身の方の書いたものだけあってキャッチーで読みやすい。あとあとまで残るかどうかは別にして。
そんな具合の軽い本なのに、なんだか最後のあたりに泣けてきてしまった。重ねて言いますが泣ける類の本ではありません。表紙を見れば誰でもわかると思うけどw
日本の輸出している漫画やアニメといったメディアのおかげで、いつか日本が助けられることになるかもしれないというあたり。2045年に日米がまた戦争をしていて、東京を攻撃するかどうか米国要人が会議をしている。当然東京を攻撃すべき、というところに意見がまとまるかと思えたその時、出席者の一人がこうつぶやく。
「そうか、セーラームーンの舞台・白金台もなくなってしまうのか…」
セーラームーンの舞台って白金台だったのwwテラ金持ちwwバロスwwという気持ちとともに、なんともいえない気持ちがせりあがってきて泣きそうになった。最後の最後に一番大事になってくるのは、人の心なんだよなー、と思って。幼い柔らかい心に刻まれた、ちょっとした愛着が最後に何かを左右するのかも。
あと内田樹先生のこのエントリのことも思い出した。あわせてどうぞ。
めちゃモテ日本(内田樹の研究室)
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タイトルに偽りアリで、笑えるお言葉はほとんど存在しない。見開き2ページでひとつの事件における裁判官の言葉(私的なコメントに近い部分)を取り上げていて、文章量も多くないし、あっという間に読めてしまう本なのだけど、ついついその事件における背景なんかを思い出したり想像したりしてしまって読むのに時間がかかってしまった。そう重い内容ではないのだけど、どんな悲惨な事件でも自分の感情を切り離して判例にしたがって量刑を決めたりしなきゃならない裁判官の苦渋がにじみ出ているような気がして暗い気持ちになった。
ここの事件の説明は、数行で軽く説明されているだけなんだけど、この事件あったなーとかこんな事件の裁判か…などと想像するだけで裁判員に選ばれたくないよー!><としみじみ思ってしまった。orz
夏樹静子の「量刑」を思い出したなあ。
![]() | 量刑〈上〉 (光文社文庫) 夏樹 静子 (2004/10) 光文社 この商品の詳細を見る |
![]() | 量刑〈下〉 (光文社文庫) 夏樹 静子 (2004/10) 光文社 この商品の詳細を見る |
![]() | 西の魔女が死んだ (新潮文庫) 梨木 香歩 (2001/07) 新潮社 この商品の詳細を見る |
梨木さんはなんというか"女性性"を深く掘り下げて書く作家さんだなあというのが私の印象。「からくりからくさ」も「沼地のある森を抜けて」を読んだときもそう思った。この本も、いじめを受けた孫娘・仕事に生きる母親・オールドファッションなカントリーライフを送る祖母という3人の女性が出てくるのだけど、いろいろ考えさせられた。
ちょうどスパイダーマンを見たせいで、この祖母のビジュアルはスパイダーマンのおばさんで想像してしまうw いやー、でもラストは分かっていてもやはりうるっと来ましたね。いい本だ。(´;ω;`)
![]() | 沼地のある森を抜けて 梨木 香歩 (2005/08/30) 新潮社 この商品の詳細を見る |
![]() | からくりからくさ (新潮文庫) 梨木 香歩 (2001/12) 新潮社 この商品の詳細を見る |
【BL注意】
エロの濃さで定評のある崎谷さんの最新刊。ガイジン攻だよオイ!とびっくりしましたが、ガイジイン攻めといえばトンチキの代名詞っていうかもう突然日本のリーマンを拉致ってハーレムにつっこんじゃうようなアラブ王子とか借金のカタに体を迫ってくるハンサムGUYとかそんなんばかりのBL業界でここまでまともなガイジン攻はじめて見たよ。
日本好き敬語喋りのエリート商社マン(外人)×ネガティブで自虐的で自暴自棄気味で人間関係苦手なSEの話。ガイジン攻がまっとうなのにも驚きましたが、まさかSEとホモが絡むとは!というところにも驚きました。デスマーチとホモかよ!(゚ロ゚) 男女の恋愛だとしても一番色恋から遠い職場というか職種という認識があったので(ラブより睡眠でしょ必要なのは。あとシャワー)、とても斬新でした。
それにこのSE君がねえ、まあ実にSEらしいネガティブ思考。そしてそれを包み込むガイジン攻めのおおらかで深いラブ…!(笑) いや、楽しかったですよ。 それにしてもこちらの本、作者さんのサイトによるととても多くの感想が寄せられたとか。泣きましたとか、感動しましたとかそういう系が多かったらしいのですが、皆そんなにネガティブ受に感情移入しちゃうのか…。やおい愛好家には意外と鬱屈した人が多いのかしらとちょっと思ってしまいました。いや、私もマイナス思考とかなら嫌いじゃないけどさ(彼が浮気してるかも…!くらいの)、この受はかなり痛々しかった。
しじまの夜に浮かぶ月 (角川ルビー文庫 83-20) / 崎谷 はるひ
エロの濃さで定評のある崎谷さんの最新刊。ガイジン攻だよオイ!とびっくりしましたが、ガイジイン攻めといえばトンチキの代名詞っていうかもう突然日本のリーマンを拉致ってハーレムにつっこんじゃうようなアラブ王子とか借金のカタに体を迫ってくるハンサムGUYとかそんなんばかりのBL業界でここまでまともなガイジン攻はじめて見たよ。
日本好き敬語喋りのエリート商社マン(外人)×ネガティブで自虐的で自暴自棄気味で人間関係苦手なSEの話。ガイジン攻がまっとうなのにも驚きましたが、まさかSEとホモが絡むとは!というところにも驚きました。デスマーチとホモかよ!(゚ロ゚) 男女の恋愛だとしても一番色恋から遠い職場というか職種という認識があったので(ラブより睡眠でしょ必要なのは。あとシャワー)、とても斬新でした。
それにこのSE君がねえ、まあ実にSEらしいネガティブ思考。そしてそれを包み込むガイジン攻めのおおらかで深いラブ…!(笑) いや、楽しかったですよ。 それにしてもこちらの本、作者さんのサイトによるととても多くの感想が寄せられたとか。泣きましたとか、感動しましたとかそういう系が多かったらしいのですが、皆そんなにネガティブ受に感情移入しちゃうのか…。やおい愛好家には意外と鬱屈した人が多いのかしらとちょっと思ってしまいました。いや、私もマイナス思考とかなら嫌いじゃないけどさ(彼が浮気してるかも…!くらいの)、この受はかなり痛々しかった。
しじまの夜に浮かぶ月 (角川ルビー文庫 83-20) / 崎谷 はるひ
【BL注意】
六青さんはやはりファンタジーがいいな…とまた思ってしまった。そんな六青さんの高校生話。いや、上手いんだよ。上手いんだけど…こんなリアルさはいらない。BLはファンタジーなんだよ! 現実逃避なんだよ! お話の中くらい幸せな気持ちにしてください…(´;ω;`)
正直タイトルは「ズルい男」でいいんじゃないかと思った。そのくらい攻がずるかった。長身イケメン人気者ノンケ攻×一途で地味な美人受(真正)の話だったのですが、ノンケ攻がひどいのよーう。男と付き合ってることを隠すために、受を傷つけることをバンバン連発するし。そんな自分を認めたくなくて、「おまえのためなんだ、お前を傷つけたくないから」とか言い訳しちゃってさ。しまいにはカムフラージュのために女を利用しようとしたり。ちょw リアルすぎます六青せんせいw というわけで読み終えてもどんよりしたものが残りました。
最後に攻は反省してハッピーエンドなんですが、どうせまた繰り返すよ多分。こんなに「またすぐ別れるなこりゃ」と思わせる話もめずらしい…。
夕陽と君の背中 / 六青 みつみ
六青さんはやはりファンタジーがいいな…とまた思ってしまった。そんな六青さんの高校生話。いや、上手いんだよ。上手いんだけど…こんなリアルさはいらない。BLはファンタジーなんだよ! 現実逃避なんだよ! お話の中くらい幸せな気持ちにしてください…(´;ω;`)
正直タイトルは「ズルい男」でいいんじゃないかと思った。そのくらい攻がずるかった。長身イケメン人気者ノンケ攻×一途で地味な美人受(真正)の話だったのですが、ノンケ攻がひどいのよーう。男と付き合ってることを隠すために、受を傷つけることをバンバン連発するし。そんな自分を認めたくなくて、「おまえのためなんだ、お前を傷つけたくないから」とか言い訳しちゃってさ。しまいにはカムフラージュのために女を利用しようとしたり。ちょw リアルすぎます六青せんせいw というわけで読み終えてもどんよりしたものが残りました。
最後に攻は反省してハッピーエンドなんですが、どうせまた繰り返すよ多分。こんなに「またすぐ別れるなこりゃ」と思わせる話もめずらしい…。
夕陽と君の背中 / 六青 みつみ
![]() | ハチミツとクローバー オリジナル・サウンドトラック 菅野よう子、James Wendt 他 (2006/07/12) ユニバーサルJ この商品の詳細を見る |
伊勢谷かっこヨス!!Σ(・ω・ノ)ノ 彫刻シーンの背中の筋肉とかたまりませんね。細いのに筋肉質で骨っぽい。うへー理想的なボディだ。私もああいう肉体だったらよかったのになあー。映画作品としてはなんだかな、という出来でしたがイメージビデオとしてはすばらしかったと思います。原作の雰囲気が一応良く出ている。印象的な映像シーンがいくつもあったし。なにより音楽がすばらしい!と思ったら菅野よう子だったよ! オタクが愛する菅野よう子、私も例に漏れず大好きです。いやー音楽担当とは知らなかった〜。サントラ買いにいかないと!
【BL注意】
いやあ、可愛いくて笑えてちょっとグロくてしんみりする良いお話でした! 木原さんの重い話もしんどいけど(それでも好き)、軽い話は微妙に肌に会わない事が多いのですが(それでも好きだけど)、これは本当に面白かった。全然ホモじゃないけど。キスシーンすらないし、そもそも付き合ってもいないし告白さえしてないしw
間抜けな吸血鬼アル(アメリカ人)は昼間はコウモリ、夜は人間にしかなれないし牙もない中途半端な吸血鬼。牛の血をこそこそと精肉所で隠れ舐めている生活だったが冷凍庫に紛れ込み冷凍牛肉とともにカチコチに凍ったまま知らぬ間に日本に輸出されていた。目が覚めるとそこは精肉工場の女子トイレのゴミ箱の中(全裸)。英語しか喋れない全裸の男は、ひとりの刑事の計らいである男の家に匿われることになるのだが…。
モップで股間を隠しつつ警備員に発見されるアルとか、もうそれだけで笑えてしょうがなかったんですが、中盤から連続殺人に関わっていくとは…。痛々しい残酷なシーンとかもあって、そこが木原さんらしいといえばそうなのかもしれないけどその部分は読むの辛かったなあ。今回はアルと暁が少し歩み寄ったところで終わっていてこれからまだ続くんだそうなんですが、続きがとても楽しみです。うふふ。私としてはアル×暁なんだけどどうなのかな〜。
![]() | 吸血鬼と愉快な仲間たち Holly NOVELS 木原 音瀬 (2006/12/15) 蒼竜社 この商品の詳細を見る |
いやあ、可愛いくて笑えてちょっとグロくてしんみりする良いお話でした! 木原さんの重い話もしんどいけど(それでも好き)、軽い話は微妙に肌に会わない事が多いのですが(それでも好きだけど)、これは本当に面白かった。全然ホモじゃないけど。キスシーンすらないし、そもそも付き合ってもいないし告白さえしてないしw
間抜けな吸血鬼アル(アメリカ人)は昼間はコウモリ、夜は人間にしかなれないし牙もない中途半端な吸血鬼。牛の血をこそこそと精肉所で隠れ舐めている生活だったが冷凍庫に紛れ込み冷凍牛肉とともにカチコチに凍ったまま知らぬ間に日本に輸出されていた。目が覚めるとそこは精肉工場の女子トイレのゴミ箱の中(全裸)。英語しか喋れない全裸の男は、ひとりの刑事の計らいである男の家に匿われることになるのだが…。
モップで股間を隠しつつ警備員に発見されるアルとか、もうそれだけで笑えてしょうがなかったんですが、中盤から連続殺人に関わっていくとは…。痛々しい残酷なシーンとかもあって、そこが木原さんらしいといえばそうなのかもしれないけどその部分は読むの辛かったなあ。今回はアルと暁が少し歩み寄ったところで終わっていてこれからまだ続くんだそうなんですが、続きがとても楽しみです。うふふ。私としてはアル×暁なんだけどどうなのかな〜。
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事情があって乳幼児の頃に誘拐され、瀬田山で忍出身の男に育てられた女らしさのかけらもない「おとこ姉様」な遊と、徳川の家にうまれ重圧から精神的に不安定になっていた斉道。ふたりの身分違いの恋物語です。宇江佐さんの本はどれもとても良いお話が多いですが、どれも平均以上の佳作ゆえにイマイチ突出したところがない…という印象でしたが、この本はとてもキャラクターが立っていてぐいぐいと読んでしまいました。瀬田村という豊かな自然に恵まれた村や山を舞台に、美しく儚い恋物語が展開されていき、なんともいえない清涼感に満たされました。身分に阻まれることのない世の中になったというのに、恋愛してない私って…(´・ω・`)とちょっぴりしんみりしました。(笑) 本当にオススメの一冊です。
![]() | 羽衣ミシン (フラワーコミックス) 小玉 ユキ (2007/08/24) 小学館 この商品の詳細を見る |
この絵柄で小学館!?と思ったらキューコミ出身のようです。キューコミ廃刊から小学館に拾われたのか…。それにしてもキューコミ出身だけあって絵がキュートで上手! センスいいなあ〜。鶴の恩返しをモチーフにしたお話なんだけど、主人公がもっさりした童貞男子でとてもかわいいです。まあ腐女子らしく沓澤くん(美形)が一番好きですけどね!w
美形の編み物王子なんてたまらないわ〜w
ありがちな展開にならずよい終わり方でここちよい漫画でした。
![]() | 負け犬の遠吠え (講談社文庫) 酒井 順子 (2006/10/14) 講談社 この商品の詳細を見る |
小説じゃないんだけど、まあ小説カテゴリで。
えーと私も独身女性ですので、負け犬の条件は満たしているわけですからこの本は前々から気になっておりました。最近になってようやく図書館でも普通に借りられるようになったんで読んでみましたが、なんだコリャ。負け犬っていうか酒井さんの自己弁護本だなあ。全然おもしろくないよ。なんでこんな本が売れたんだろう?
負け犬の私が読んでもこの本に描かれる「仕事をしていて自立してる」「見た目だって上から下までブランド物で武装している」「恋愛だってセックスだってしている」「不倫にはまったこともある」「美味しいレストランや流行にだって敏感。若い者には負けないわよ」な負け犬にはちっとも共感できないし反感を覚える。世の中にはもっと地味で真面目な負け犬がたくさんいると思うし、そういう彼女らは「私たちってこんなに頑張ってて見た目も仕事もイケてるのに相手がロクなのがいなくてかわいそう!!」と吼えたりはしていない。とにかく鼻につく本だった。マスコミ系はこういう独身女性が多いのかねー?
ちなみに私は安定型中間層負け犬(専門職ではない)なのでおっとり地味に生活しています。給料は高すぎず低すぎず、仕事は激務過ぎず、生活時間はとれるので家事も自炊もしっかり。ブランド物に金を使うこともなく、健康に気を使いつつ貯金もしてゴロゴロ、みたいな。そしてオタクw
まあ、とにかく違う世界の話だなと思いました。ふーんって感じ。
【BL注意】
45Pの短編堂野と喜多川が50歳くらいの頃の話。堂野の母親が死んだ時のエピソード。パートナーが肉親を亡くした時に自然に優しく労わる喜多川が印象的です。それから母親の死を迎えて、喜多川と法的に結びつきたいと考えた堂野に納得しました。結婚てこういうことなんだなー。その後堂野の妹に、二人の関係をカミングアウトして拒絶されるシーンは毎度ながら胸に痛いな。私が妹でもやっぱり一度は拒絶してしまうだろうと思うだけに。でもその後の「なつやすみ」の中で妹は喜多川を堂野のパートナーとして認めて、彼の葬式の手伝いにも親族として出席していたから、ちゃんと自分の中で折合いをつけることができたんだよね。「すすきのはら」も本当に優しくていい話でした。切ないなあ…。
45Pの短編堂野と喜多川が50歳くらいの頃の話。堂野の母親が死んだ時のエピソード。パートナーが肉親を亡くした時に自然に優しく労わる喜多川が印象的です。それから母親の死を迎えて、喜多川と法的に結びつきたいと考えた堂野に納得しました。結婚てこういうことなんだなー。その後堂野の妹に、二人の関係をカミングアウトして拒絶されるシーンは毎度ながら胸に痛いな。私が妹でもやっぱり一度は拒絶してしまうだろうと思うだけに。でもその後の「なつやすみ」の中で妹は喜多川を堂野のパートナーとして認めて、彼の葬式の手伝いにも親族として出席していたから、ちゃんと自分の中で折合いをつけることができたんだよね。「すすきのはら」も本当に優しくていい話でした。切ないなあ…。
![]() | 配達あかずきん 大崎 梢 (2006/05/20) 東京創元社 この商品の詳細を見る ![]() |
「晩夏に捧ぐ」は長編なのでまだ読み終えていませんが、「配達あかずきん」は連作短編で読みやすいところも魅力でした。
【BL注意】
ダ・ヴィンチでボーイズラブ芥川賞とかいう特集があってビビりましたが、まあ一応買ってみました。私の大好きな木原音瀬さんがノミネートされてるという話だったんで。で、読んでみたらノミネートだけじゃなくて受賞してるじゃないか。よくわかってるじゃねーか!と木原ファンとしてはちょっとうれしくなりました。ボーイズラブ界で孤高の存在(だと私は思っている)木原音瀬についてちょっと書かせてください。
まあとりあえず1冊手に取るなら上記画像の「箱の中」「檻の外」で。一番新しいから一番手に入りやすいだろうし、一応BL芥川賞受賞作だしw それに挿絵の草間さかえさんの絵は手に取りやすいんじゃないかなーと思うのですが、私はすでに目が腐っていると思うのでこのへんは断言できない。でも表紙の絵といい色合いといいタイトル文字といいセンスよくて綺麗じゃないですか?
いまや百花繚乱なボーイズラブ業界ですが(しかし小中学生向けのコバルト文庫とかまでホモに染まってるのはどうかと思うんですよ)、木原音瀬は昔ながらの苦悩するホモを書く作家です。いわゆるJUNE系ていうのかな。一昔前のホモってほとんど最後は心中みたいな辛気臭いものが多かったんですよ。木原音瀬の場合は辛気臭いというよりは、痛々しいが近いんですが。ロマンティックなホモが多い中ではかなり異色な作家さんです。
「箱の中」「檻の外」もそういうロマンティックさとかキレイさとは無縁なお話です。かといって現実的かというとそういうわけでもないんですが。主人公(受)がチカンの冤罪で無実を訴え続けたせいで刑務所にぶち込まれてしまうところから話は始まり、攻めとであうのも刑務所のなかでお互い坊主に囚人服で美麗さのかけらもないw
設定的にも内容的にも重いので、最初は読むのがためらわれることが多いのですが、読むとあっという間に読んでしまうんだなー。テーマが重いんだけどなんかもう…すごく泣けました(´;ω;`)ブワッ 今年読んだ本の中で一番だ…(つД`)
ホモの話というか、2冊を通して喜多川圭(攻)という人間の人生のお話という印象があります。親に恵まれず誰にも愛されず、言葉も少なく感情にも乏しく淡々とただ毎日を消費するだけだった男が、刑務所の中でやっと優しくしてくれる人に出会って、人生の半ばを超えてやっと寂しいと思うようになったり、笑ったり、そういう自然な感情を身につけていったのが切ない。
「箱の中」で刑務所の中での出会いと別れを書いて、その後の短編では出所後に喜多川が堂野を探し続けるところが探偵調査を依頼された探偵の視点で描かれるのだけど、これが本当に胸にくる。月20万ほどもかかる調査費用を、工事現場で働くだけでは足りないのでバイトもして、上着も売ってお金を作る喜多川。もう何年もそうやってお金を全部堂野探しにつぎ込んで見つからず、それでも探していることに意味があるという喜多川。。.゜.(ノД`).゜.。 なんかもう、これって恋人に向ける情じゃないよ。子供の親に向ける無心の愛情という印象を受けます。なのに探し当てた堂野には妻子が…(´;ω;`)ブワー
ああ、でも本当にとっても良い本でした。最終的に喜多川の夢は全部かなったからね。庭のある家があって、犬を飼って、庭には花がさいていて、一生好きな人と一緒にいられる。正直、堂野はもっと早く喜多川を選んでやれよ!逃げた7年間無駄だったじゃねーか!( ゚Д゚)ゴルァという気持ちは捨て切れませんが、一緒に暮らす日々を書いた「雨の日」で喜多川が本当に大事にされているので泣きそうになりました。一緒に暮らし始めて、これまでの人生の分まで幸せになったんだねえ…。(´;ω;`)
人を一身に愛することができることって幸せなんだなあとしみじみ思ってしまいました。あと鬱蒼とした草木の這い繁る広い庭のある、今にも壊れそうな古い日本家屋の描写が郷愁を誘いました。やっぱいいね…和風の家…。
しかしホモの本を読んで、結婚ていいなあ…と思うとは思いませんでしたよ。いやはや。木原音瀬の本は、どれも根底にあるテーマは情熱とか愛情といったものの恐ろしさや美しさなのかなあと思います。
ダ・ヴィンチでボーイズラブ芥川賞とかいう特集があってビビりましたが、まあ一応買ってみました。私の大好きな木原音瀬さんがノミネートされてるという話だったんで。で、読んでみたらノミネートだけじゃなくて受賞してるじゃないか。よくわかってるじゃねーか!と木原ファンとしてはちょっとうれしくなりました。ボーイズラブ界で孤高の存在(だと私は思っている)木原音瀬についてちょっと書かせてください。
まあとりあえず1冊手に取るなら上記画像の「箱の中」「檻の外」で。一番新しいから一番手に入りやすいだろうし、一応BL芥川賞受賞作だしw それに挿絵の草間さかえさんの絵は手に取りやすいんじゃないかなーと思うのですが、私はすでに目が腐っていると思うのでこのへんは断言できない。でも表紙の絵といい色合いといいタイトル文字といいセンスよくて綺麗じゃないですか?
いまや百花繚乱なボーイズラブ業界ですが(しかし小中学生向けのコバルト文庫とかまでホモに染まってるのはどうかと思うんですよ)、木原音瀬は昔ながらの苦悩するホモを書く作家です。いわゆるJUNE系ていうのかな。一昔前のホモってほとんど最後は心中みたいな辛気臭いものが多かったんですよ。木原音瀬の場合は辛気臭いというよりは、痛々しいが近いんですが。ロマンティックなホモが多い中ではかなり異色な作家さんです。
「箱の中」「檻の外」もそういうロマンティックさとかキレイさとは無縁なお話です。かといって現実的かというとそういうわけでもないんですが。主人公(受)がチカンの冤罪で無実を訴え続けたせいで刑務所にぶち込まれてしまうところから話は始まり、攻めとであうのも刑務所のなかでお互い坊主に囚人服で美麗さのかけらもないw
設定的にも内容的にも重いので、最初は読むのがためらわれることが多いのですが、読むとあっという間に読んでしまうんだなー。テーマが重いんだけどなんかもう…すごく泣けました(´;ω;`)ブワッ 今年読んだ本の中で一番だ…(つД`)
ホモの話というか、2冊を通して喜多川圭(攻)という人間の人生のお話という印象があります。親に恵まれず誰にも愛されず、言葉も少なく感情にも乏しく淡々とただ毎日を消費するだけだった男が、刑務所の中でやっと優しくしてくれる人に出会って、人生の半ばを超えてやっと寂しいと思うようになったり、笑ったり、そういう自然な感情を身につけていったのが切ない。
「箱の中」で刑務所の中での出会いと別れを書いて、その後の短編では出所後に喜多川が堂野を探し続けるところが探偵調査を依頼された探偵の視点で描かれるのだけど、これが本当に胸にくる。月20万ほどもかかる調査費用を、工事現場で働くだけでは足りないのでバイトもして、上着も売ってお金を作る喜多川。もう何年もそうやってお金を全部堂野探しにつぎ込んで見つからず、それでも探していることに意味があるという喜多川。。.゜.(ノД`).゜.。 なんかもう、これって恋人に向ける情じゃないよ。子供の親に向ける無心の愛情という印象を受けます。なのに探し当てた堂野には妻子が…(´;ω;`)ブワー
ああ、でも本当にとっても良い本でした。最終的に喜多川の夢は全部かなったからね。庭のある家があって、犬を飼って、庭には花がさいていて、一生好きな人と一緒にいられる。正直、堂野はもっと早く喜多川を選んでやれよ!逃げた7年間無駄だったじゃねーか!( ゚Д゚)ゴルァという気持ちは捨て切れませんが、一緒に暮らす日々を書いた「雨の日」で喜多川が本当に大事にされているので泣きそうになりました。一緒に暮らし始めて、これまでの人生の分まで幸せになったんだねえ…。(´;ω;`)
人を一身に愛することができることって幸せなんだなあとしみじみ思ってしまいました。あと鬱蒼とした草木の這い繁る広い庭のある、今にも壊れそうな古い日本家屋の描写が郷愁を誘いました。やっぱいいね…和風の家…。
しかしホモの本を読んで、結婚ていいなあ…と思うとは思いませんでしたよ。いやはや。木原音瀬の本は、どれも根底にあるテーマは情熱とか愛情といったものの恐ろしさや美しさなのかなあと思います。
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